nimanima Review
待ち合わせの時計台
アルバムの冒頭、1曲目で、彼らは「必ず探し出すけど 待ち合わせは時計台」と歌う。
「必ず探し出す」という言葉に何か意味はあるのか?
あるとすれば、彼らは何を探し出そうとしているのか?と私はアルバムを通して聴きながらボンヤリと考えている。
「君がいない 白いミルフィーユ」、という歌詞通りの、ミルフィーユのように折り重なったドリーミーなコーラスから導かれるように導入されていく、この曲のサビを聴いて私はこのグループに興味を抱いた。それは、以前私が初めて『相対性理論』の音楽に触れたときに感じた感触と似ていた。それは余りにも感覚的すぎて、文章ではうまく書くことができない(それは音楽を言葉に表そうという試みの、このライナーノーツの中でもだ)。
「すぐそこにあるのに、手を伸ばしてみると、実際は遥か彼方を歩いている。」
一応文章にしてみると、こんな言葉が一番感覚としては近いかもしれない。
すぐそこにあるように見えて、彼らは(相対性理論は、Beaglesは)遥か彼方を歩いているのだ。
話は戻るが、彼らはいったい何をこのアルバムの中で探し出そうとしているのだろうか?
私が思うに彼らは何も探し出そうとはしていない気がする。
ただただ、そこにある何かに焦点を当てて、それをその場で歌にし、歌い終わったあとはすぐ先に行ってしまう。
こう書くと、もしくは彼らに対するイメージが悪いものになるかしれない。
だが、そのようにして昇華していくことは、今の時代を生きる彼らにとって必要不可欠なことなのではないだろうか?
「時代や環境のせいなのかどうかは、僕にはよく分かりませんが、一つのものに目を向けるということが少しずつ難しくなってきたように感じます」
私がBeaglesの『nimanima』のレビューの文章の依頼を受けたとき、Beaglesのshinがそう言っていたのが今も印象に残っている。
文字数の関係もあり、彼との会話を事細かく書くことはできないが、ネットの普及のおかげであらゆる可能性が広がった現代社会の話になったとき、彼は話の終わりにそう一言漏らすように呟いたのだ。
だから、「必ず探し出すけど 待ち合わせは時計台」と彼らは歌っているのではないだろうか?探し出すけど、あなたは自分でその場所に向かって欲しい。
このアルバムを聴いて、あなたは彼らの言う時計台にたどり着けるだろうか?
2012/03
Akira Hirase
nimanima Review
Tomato sause
Tomato sauseを聴きました。
これは新しいテクノポップのあり方なんじゃないかと思いました(なんだか偉そうに、すみません汗)。
Tomato sause by Beagles
少しずつ高揚していくトラックに、独特の言葉のチョイスが絡まって繰り出されるグルーヴ感。ユーモアとノリがいい感じに同居していて、是非ライブとかでも見てみたいなと。
あと、この曲の後半、急にメロディアスになるところが好きです。
「もう君にすがることないよ。もう嫌だ、言えるのは最後」
いきなり人間味溢れる歌詞が出てきて、雰囲気も少しセンチメンタルになって、
私はこの瞬間にググッと曲の中に引き込まれてしまいました。
とても面白い音楽をやられていると思います。ほかの音楽もチェックしてみます(#^.^#)
2012/03
Yuimi
White voice
アルバムを一通り拝聴させていただきました。
どの曲もポップだけど、どこかユーモアもあって、
あと不思議で幻想的な音が沢山散りばめられていて、聴き込めば聴き込むほど、のめり込んでいきます。
個人的には一曲目のWhite voiceが幻想的で好きです。少し寂しげで、だけど暖かな雰囲気がすごく好み。
サビで一気にメロディアスになるところも、推しポイントです(`・ω・´)
2012/04
K・M
All you need is shopping you!!
All you need is shopping you!!の縦横無尽に走り回っていく感じが好きです。
すごく捻くれたポップという感じがして、ストライクでした。
歌詞も悪意が感じられて(笑)、素敵ですね。
2102/03
Sattu
All you need is shopping you!! by Beagles
『nimanima』レビュー募集中
現在、Beaglesではニューアルバム『nimanima』のレビューを書いていただける方を募集しています。
たくさんの方々の言葉で、このアルバムがより多角的に語られることを、私たちは楽しみにしています。
レビューを書いていただける方、contactページより、本文の一番上に【nimanimaレビュー募集】と記載の上、レビューの文章を書いて送っていただけたら幸いです。
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