Self-Portrait/02 2012/09
Beaglesはなぜ、演奏動画を公開しないのか?
これは、ある思考の断片である。
Self-Portrait/01
あなたたちは、演奏している動画を公開するとHPで告知していました。
ですが、なぜそれをやめたのでしょうか?
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それは私(shin)のBeaglesのコンセプトに対する認識が、ぶれていたことが原因です。
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というと?
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私自身はBeaglesとしての演奏動画を公開しても良いのではないか?と当時考えていたのです。
顔を見せないようにすれば。
それは『Mirror』の演奏動画を公開したあたりから考えていたことです。
私の中でライブパフォーマンスというものに、そのとき好奇心が向かっていたのでしょう。
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では、なぜそれをやめたのでしょうか?
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ほかのメンバーに指摘されたからです。
元々、Beaglesというグループは顔は公開せず、ライブの場以外では顔を出さない、ということを結成時にルールとして決めていました。
ライブ動画を公開することは、Beaglesのルール、というかコンセプトから外れることになります。
私も指摘されて、素直に納得しました。
ああ、自分は迷走していたのだな、、、と。
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その時、あなたは迷走をしていたのですか?
なぜ、迷走をしていたのでしょうか?
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これといった理由はありません。
ただ、日々あらゆることを模索して生きている中で、そのとき私の頭の中にはBeaglesならではの演奏というものを、一つのコンテンツとしてアウトプットできないか?と考えていたのです。
だから、、、迷走とは言ってもネガティブなものではないと思っています。
要はBeaglesの中に眠る可能性を広げようとして失敗したわけです。そこから学ぶものはありますし、Beaglesのコンセプトを再認識することができました。
振り返ると、そのときはブレていたのかもしれませんが、それは実験の中の一つの工程に過ぎません。
あらゆる可能性を試さずに、物事を進めることほど愚かしいことはないと私は思っています。
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なるほど。
よく分かりました。
では、あなたたちはやはり顔は一切明かさないのですね。
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そうです。私たちはライブという場でしか顔は出しません。
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以前公開されていた動画も見れなくなっていましたが。
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今回の話し合いで、私たちが演奏している姿が映っている映像は、顔は分からなくとも全て非公開にすることにしました。
今現在、私たちは自身のコンセプトに対し、よりストイックに向き合っています。
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なるほど。
話を変えます。
あなたたちの最近の活動を教えてください。
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最近はもっぱら制作をしております。
メンバーが集まれる機会があまりないので、個々での制作が多いです
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サンプリングと声だけで構成された楽曲を制作していると伺っていますが、行っている制作というのはそのプロジェクトのことですか?
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そうです。
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進行状況はどうでしょうか?
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なかなかハードです。
楽曲は何曲も作っていますが、メンバーからは日々ダメ出しを受けています。
私たちそれぞれの『ポップ』という水準を超えない楽曲は、Beaglesの曲としてアウトプットできません。
私の作る曲は、今のところなかなかメンバーを頷かせることが出来ていません、残念ながら。
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でも、現時点で何曲かはメンバーの審査をくぐり抜けているのですよね?
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そうですね、ま、片手に収まるぐらいですが。
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アウトプットはまだ先ですか?
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先に2曲ほどアウトプットしようと話し合っています。
あくまで現時点では、ということですが。
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なるほど。楽しみにしています。
今日はありがとうございました。
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こちらこそ、ありがとうござました。
2012/09 Ginza Tokyo Japan.